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数字で見るクラブ愛:歴代アルビレックス新潟選手 在籍シーズン数ランキング(2025年現在)

はじめに

先日お知らせしたようにPower BIを使用してサッカーデータの可視化サイトを立ち上げました。今回から、そのサイトのデータを取り上げてデータについて詳細を解説するコラムを書いていきたいと思います。今回のテーマは、通算在籍シーズン数。

毎年ストーブリーグでは、主力の移籍、残留の噂に一喜一憂することが当たり前になっている我々新潟サポーター。そんな中でも新潟を愛し、長く一緒に戦ってくれる選手もたくさんいました。今在籍している選手もそうです。長く在籍しているということは、クラブからそれほど必要とされ、信頼関係が厚い証拠。今回は、歴代アルビ選手の中で、クラブに長く在籍してくれた選手は誰なのか? ランキング形式で紹介します。

本記事で使用している在籍シーズンに関するデータはこちらから(別サイトへ遷移します)

アルビ歴代選手の在籍シーズン数ランキング

アルビ歴代選手の在籍シーズン数ランキングです。

1位はやはり、ミスターアルビレックス 本間勲。これはもう言わずもがなです。2000年に習志野高校から入団し、ボランチとして新潟の中盤を長年支えました。2014シーズン途中から2016シーズンまで栃木SCに移籍をしましたが、2017年に新潟に復帰。その2017シーズン限りで現役を引退をしました。引退後は新潟のスカウト担当として活動していましたが、2025年6月からはトップチームコーチへ転身。現在もアルビの一員として戦っています。

現在もチームへ在籍しているメンバーでいくと、千葉舞行龍早川堀米高木がランクイン。

千葉は2005年にアマチュア選手としてオランドのFCドルトレヒトに在籍していましたが、当時の反町監督のラブコールを受けて新潟に加入。2006年以降コンスタントに試合に出場し、新潟の最終ラインを支えました。その後、2012年に広島、2019年に名古屋へと移籍をしますが、2021年から新潟へ復帰しました。

舞行龍は、2008年に入団しますがその年の出番はなく、当時北信越リーグだったJAPANサッカーカレッジやJFLだった金沢、長崎で経験を積みます。その後2013シーズン途中に日本国籍を取得したため、新潟へ復帰します。復帰後は、主力として最終ラインを支えます。2017シーズンからは、当時絶対王者であった川崎へ移籍しますが、ケガの影響で2シーズン半で3試合の出場にとどまります。2019シーズン途中にJ2だった新潟へ完全移籍で復帰しました。

早川は、新潟の下部組織で育ち、U-18では主将としてプレー。筑波大学に進学後も左サイドバックとして頭角を現し、世代別日本代表にも選出されます。2016年に新潟へ加入しプロデビューを果たしますが、2017年に急性白血病を発症し長期療養に入ります。闘病生活を経て2019年に練習復帰、2020年に公式戦で復帰を果たしました。以降はクラブの象徴的存在としてプレーを続け、ピッチ内外で多くの人々に勇気を与える存在になっています。

堀米は、言わずもがなですね。我らがキャプテン。札幌のアカデミー(U-12~U-18)育ちで2013年にトップ昇格。2014年は福島への期限付き移籍を経験し、2017年に新潟へ完全移籍。左サイドを主戦場に、J1・J2を通じて多くの出場機会を得ています。2022年には新潟でJ2優勝を経験し、リーグのベストイレブンにも選出されています。

高木は、東京Vの下部組織で育ち、2009年にトップ昇格。若くしてテクニカルなプレーで注目され、2011年にはオランダのユトレヒトへ移籍し、海外挑戦を経験。帰国後は東京V、清水などでプレーしたのち、2018年シーズンからアルビレックス新潟へ加入。新潟では巧みなボールコントロールと鋭いパスセンスを武器に攻撃の中心を担い、トップ下や中盤の要として活躍。特に2022年のJ2優勝では、ゲームメーカーとしてチームを牽引し、勝利に直結するゴールやアシストを重ねました。高木は新潟のスタイルを体現する司令塔的存在としてクラブの黄金期を支えました。

ポジション別の在籍シーズン数ランキング

このレポートには、左側にスライサーとよばれるフィルタを用意しています。ポジション別でランキングを表示したい場合は、見たいポジションにチェックを入れることで、ポジション別の在籍シーズン数を表示することができます。

見たいポジションにチェックを入れるとポジション別のランキングに切り替わる

ポジション別の在籍シーズン数ランキング:GK

ではポジション別に見ていきます。まずはGK。

GKでは野澤がトップ。次いで黒河、現キーパーコーチのヤスが続きます。東口北野守田など歴代のJ1のゴールを守ってきた顔ぶれが並びます。

ポジション別の在籍シーズン数ランキング:DF

次いでDF。

全体でも上位に食い込んでいた千葉舞行龍早川堀米に次いで長いのが、大野、ウッチーこと内田潤。在籍メンバーでは、藤原が食い込んでいます。

ポジション別の在籍シーズン数ランキング:MF

MF部門です。

ミスターアルビレックスに次いで2位は、田中亜土夢。現強化部長の寺川や今季途中に移籍した秋山小見もランクインしています。

ポジション別の在籍シーズン数ランキング:FW

最後はFW。

トップは、9シーズンで田中達也貴章の2人。現U-20日本代表監督の船越深澤などの懐かしい名前もあります。エジミウソンが外国籍選手として唯一ランクイン。

番外編:外国籍選手の在籍シーズン数ランキング

レポートでは、外国籍かどうかのスライサーは設定していませんが、本記事では特別に外国籍選手でのランキングを公開します。

データによると新潟の外国籍選手の通算在籍シーズン数は4シーズンが最大。エジミウソンシルビーニョセルジオソン ジュフンチョ ヨンチョルファビーニョマルシオ リシャルデス。どの選手もこれまでの新潟に大きく貢献してくれた助っ人ですね。中でもエジミウソン、ファビーニョ、マルシオは個人的には別格です。現在離脱中のダニーロが来季契約継続となればこれに並ぶことになります。

あの選手はどうなの?

皆さんの推しはランクインしていましたでしょうか? あの選手はランクインしていないけど何シーズン在籍していたんだろう? というのが知りたい場合は、選手を検索してデータを見ることもできます。左側の「選手」のスライサーで選手を検索して、データを見たい選手のチェックボックスにチェックを入れて見てあなたの目線でのランキングを作成してみてください。

選手のスライサーで目当ての選手で検索してみてください

在籍シーズンに関するデータはこちらから(別サイトへ遷移します)

さいごに

数字で「〇シーズン」と表現するのは簡単だけど、その1年1年に選手、家族、チーム関係者、サポーターそれぞれの思いがあるでしょう。

だから数字は冷たいものじゃないんです。「在籍シーズン数」は、選手とクラブとサポーターが一緒に歩んできた証。

そして今シーズンも、その歴史は続いていきます。今は正直めちゃくちゃ苦しいですけど、このエンブレムに誇りをもって戦ってくれる選手を応援し続ける。

私たちにはそれしかないです。それが、きっと誰かの「在籍年数」を積み上げる力になることにつながるかもしれません。

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