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「クエリの追加」とは?
Power BI で複数のデータテーブルをまとめたい時、
「クエリの追加」を使うと簡単に縦方向に連結できます。
具体的には、
- 月別データを1つに統合したい
- 年次・年度ごとのデータを1つにまとめたい
- 同じ列構造を持つ複数テーブルを1つにして集計したい
こうしたケースで効くのが「クエリの追加」です。これによって下図のような連結ができるようになります。
この記事では手順とよくある注意点をわかりやすく解説します。

この記事を読むことで、Power BIを使用して複数のデータテーブルを縦方向に連結する方法がわかります!
使用するデータ
警察庁の交通事故オープンデータ
以前の記事で、警察庁が毎年公開している交通事故のオープンデータを使用してヒストグラムを作成する方法を紹介しました。今回もその警察庁の交通事故データを使用します。今回は、2021年(令和3年)と2022年(令和4年)のデータを縦方向に連結してみましょう。
データのダウンロード
こちらのページの「オープンデータ」の取得したいデータの年度をクリックし、遷移先で「本票_01-12月」をクリックしてcsvデータをダウンロードします。下図は、2022年のデータのダウンロード方法です。2021年と2022年2つのcsvファイルがダウンロードできれば完了です。

実践:Power BIでテーブルを縦方向に連結する方法
データがダウンロードできたら早速テーブルを連結していきます。
データの読み込み
まずは、Power BI Desktopに2つのデータを読み込みます。上部の「データを取得」から「テキスト/CSV」を選択して各ファイルを読み込みます。特につまずくことはないと思いますが、過去記事で詳細な読み込み方法を記載していますので必要であれば参照ください。

データペインに2つのファイルが読み込まれ、下図の状態になっていればOKです。

2つのテーブルを連結する方法
では実際に2つのテーブルを連結していきます。
ページ上部にある

このアイコンをクリックして、Power Queryを開きます。以下のような画面が開きますので、ここで「クエリの追加」をクリックします。

すると、以下のような画面が出ますので、ここでは「2つのテーブル」を選択します。「追加するテーブル」ではどのテーブルを追加するかを選択します。今回は、2021年のテーブルに2022年のテーブルを連結しようと思いますので「honhyo_2022」を選択します。「OK」を押すと、2つのテーブルが縦方向に連結されます。

連結の確認
では実際に、しっかりと連結されているかを見てみましょう。「発生日時 年」列を選択した状態で、「表示」→「列のプロファイル」にチェックを入れます。そうすると、データ数や「発生日時 年」列に入っている値の分布を確認することができます。

連結前のデータで確認するとデータ数は、305196 件、「2021」以外の数字も若干入っていそうですが、「2021」の数字が最も多く、2021年のデータであることがわかります。では、連結後のデータで同じようにプロファイルを確認してみます。データ件数は606035件でほぼ倍増していることがわかります。2022年のファイルのデータ件数が 300839件なので、305196(2021年) + 300839 (2022年) = 606035で連結後の件数とも合致します。また、列の分布を見ても、先ほどはなかった「2022」が入って来ていますので、2022年のデータがうまく連結できていることが確認できました。ここでひとつ注意ですが、デフォルトでは最初の1000行に基づいてプロファイルが集計されています。そのため「データセット全体に基づく列のプロファイル」を選択し、データセット全体のプロファイルを表示するようにしてください。
連結するテーブル間で列数が異なっていても連結してくれる
この「クエリの追加」のいいところは連結する2つのテーブルの列数が一致していなくても連結してくれるところです。例えば、「日の出時刻 時」列は2021年のテーブルにはありませんが、連結後のテーブルでは「日の出時刻 時」列が作成され、2021年分のデータのところは null で埋められます。一方で連結したいテーブルでは、2つのテーブルで列名は同じにしておく必要がありそうです。

別のテーブルとして連結する方法
一方のテーブルに他方のテーブルを連結する方法を紹介しましたが、それぞれのテーブルのオリジナルは保持したまま新しいテーブルとして連結したい場合もあると思います。その場合は、「クエリの追加」の「クエリを新規クエリとして追加」を選択することで実行することができます。

連結したいテーブルを選択して、OKを押すとテーブルの連結ができます。

3つ以上のテーブルを連結する方法
ここまでは2つのテーブルを連結する方法を紹介しましたが、3つ以上のテーブルの連結も可能です。「クエリの追加」で「3つ以上のテーブル」を選択して、追加したいテーブルを選択して「追加ボタン」、「OKボタン」を押していけば連結することができます。

よくある質問
Q1. Power BI の 「クエリの追加」とは何ですか?
「クエリの追加」は、同じ列構造を持つ複数のテーブルを縦方向に結合する機能です。
月別・年別・ファイル分割されたデータなどを、1つのテーブルとしてまとめたい場合に使います。
Q2. クエリの追加 と クエリのマージ はどう違いますか?
クエリの追加 は縦方向に行を追加する処理、
クエリのマージ は横方向に列を結合する処理です。
用途が異なるため、目的に応じて使い分ける必要があります。
Q3. 列の構成が完全に一致していなくても 「クエリの追加」 はできますか?
はい、可能です。
列名が一致しない場合は、存在しない列は null(空白)として扱われます。
ただし、意図しない欠損を防ぐため、「クエリの追加」 の前に列名やデータ型を揃えておくのがおすすめです。
Q4. 3つ以上のテーブルをまとめることはできますか?
できます。
「クエリの追加」では、2つ以上のテーブルを一度に選択して結合できます。
定期的に増えるデータの場合は、フォルダ接続と組み合わせることで自動化も可能です。
Q5. 「クエリの追加」を使うと元のデータは変更されますか?
いいえ、変更されません。
「クエリの追加」は Power Query 上で新しいクエリを作成する処理なので、
元のデータソースや既存クエリには影響しません。
Power BIでのクエリの追加についてのまとめ
Power BI で複数のデータテーブルを縦方向に連結する方法を紹介しました。
概要は以下の通りです。少しでも参考になればうれしいです。
Power Queryから「クエリの追加」で連結したいテーブルを選択。
別テーブルとして連結したい場合は「クエリを新規クエリとして追加」を選択。
参考:https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-query/append-queries

