Contents
Microsoft Power BI Data Analyst PL-300とは
Microsoft Power BI Data Analystは,Microsoftの認定資格のひとつでMicrosoft Power BIを使用して以下のことができることが認められるものです。
- データの変換
- データ モデルの作成
- データの視覚化
- アセットの共有
試験はPL-300と呼ばれ,以下の4つの知識が評価されます。試験の問題数はおおよそ50問,試験時間は120分です。試験はテストセンターで受験するか,自宅でオンラインで受験するかを選択することができます。私は自宅だとだらけそうなのでテストセンターでの受験にしました。スコア700が合格ラインです。
- データの準備 (25 - 30%)
- データのモデル化 (25 - 30%)
- データの視覚化と分析 (25 - 30%)
- 資産のデプロイと保守 (15 - 20%)
試験の詳細については以下のリンクを参照してください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/exams/pl-300/
受験しようと思ったのは今年に入って,仕事でPower BIを使うことが増えたことがきっかけでした。社内に眠っているデータを誰でも扱えるようにPower BIを使用して社内向けのポータルサイトを作るみたいなことをやりました。ただそれまでPower BI自体はあまり使用したことはなく,わからないことをその都度ググって調べるみたいな感じでした。実際,Power BIでレポートを作っているときもこれでいいのかな,絶対もっといい方法があるはずだよなと思いながら作ることも多く,独学で扱いにくいものを後世に残すよりも,ちゃんと勉強して使えるものを残した方がいいよなと思い,そしてせっかく勉強するなら資格ないかなと思い調べていたらPL-300に辿り着いた感じです。なので,Power BIに関してはほとんど前知識ゼロでちょっと触れたことがあるくらいの状態からチャレンジしました。
受験までに行ったこと
Microsoft Learn
PL-300のページには,試験に関連するMicrosoft Learnのコンテンツがラーニングパスとしてまとめられています。なので,まずはそれらをひたすら読み込みました。ラーニングパスは,モジュール,ユニットと階層化されており,各モジュールの最後のユニットには知識チェックがあるので自分の理解度を測ることができます。また,各ラーニングパス,モジュール,ユニットを修了するともらえるバッジやトロフィーも地味にモチベーションになりました。私が今回読み込んだラーニングパスは以下の通りです。
Microsoft Data Analyticsの使用を開始する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/paths/data-analytics-microsoft/
Power BIを使用して分析用のデータを準備する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/paths/prepare-data-power-bi/
Power BIでデータをモデル化する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/paths/model-data-power-bi/
Power BIの視覚化とレポートを作成する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/paths/build-power-bi-visuals-reports/
Power BIでワークスペースとデータセットを管理する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/paths/manage-workspaces-datasets-power-bi/
無料の練習用評価
ラーニングパスの受講が一通り終わったら,試験のスケジュール設定のところに用意してある「無料の練習用評価」を受けて間違った部分を振り返るということをしました。トータルで10回以上は受けたと思います。ただ70~80問くらいから50問をセレクトして表示しているという印象なので,2回目からは2/3くらいは過去に回答した問題が出てきます。ただそれでも知識として定着していない部分がわかるので繰り返しこの練習用評価を行いました。
日々の仕事
日々の仕事の中で実際にPower BIを触れることが結構大きかったなと思います。ラーニングパスで学んだことを,業務で使用するデータセットを使用してトライアンドエラーできるので,実践としてとても効果が高かったと思っています。ラーニングパスの受講前に作成したレポートが重いなとか動作が遅いなと感じていただのですが,その要因がなぜかどう対処すべきかも明確にわかったし,仕事も進むしとても良かったです。
受験・結果
試験の結果は,試験終了直後にディスプレイに表示されました。後日メールか何かで送られてくると思っていたのであまりにもあっさり合否がわかって拍子抜けしました。表示された結果にはトータルスコアと分野別の正答率が表示されました。結果は,803点で無事に合格することができました。「資産のデプロイと保守」の分野が他と比べてやや低かったです。実務でもまだあまり触れる機会がなく,Learnを見ていても正直完全には理解できていなかったのでこれから実際に触れていく中で知識を蓄えていきたいと思います。さてこれで晴れて,Power BI Data Analystを名乗ることができます。Power BI関連のナレッジも溜まってきたのでこのブログ内でアウトプットしていきたいと思います。
まとめ
Microsoft Power BI Data Analyst PL-300の概要と試験までの対策について記述しました。試験としては,約50問の選択式で試験時間は120分でした。試験対策としては,Microsoftが用意しているラーニングパスと無料の評価用試験をひたすらやり込むことで十分対策できると思います。あとは,実際にPower BIに触れて試行錯誤をすることで,ラーニングパスで言われていることがこういうことか,というのがわかってくると思います。Microsoft Power BI Data Analyst PL-300を受験しようと思っている方のお役に立てれば嬉しいです。